藤沢薬品工業 工場、治験業務を分社化 従業員は転籍
公開日時 2002/09/03 23:00
藤沢薬品工業は3日、国内医薬品4工場と化成品事業および治験薬製造業務を分社化すると発表した。同時に従業員の転籍、早期退職者募集も実施する。持続的な成長を維持するため、競争力と収益力を向上させるのが目的。転籍による人員の移行は約1200人。 薬事法改正で製薬企業が生産部門を切り離せるようになったことに対応した。工場は03年10月に、2社に分割する。タクロリムスなど主力品を生産する富山、高岡、大阪の3工場を一体化、本社を富山市に置く。従業員は460人。OTC中心の富士工場は単独とし、370人で運営する。4工場の出荷額は合計410億円。 治験薬製造業務の分社化は03年4月に実施。新会社は「治験薬製造センター」(仮称)とし、大阪市淀川区の同社加島事業所内に置く。資本金1000万円、従業員40人。治験薬製造業務は研究業務も兼ねているが、開発プロジェクトの増大によりこれらを分業。研究部門を本来業務に専念させることで、開発期間の短縮につなげたい考え。 これら分社化とともに、個々のグループ会社が最適なマネジメントができるようにするため、03年4月1日に約1200人の従業員の転籍を実施する。また、早期退職者募集も初めて行い、200人を募集する。