持田製薬は２月３日の取締役会で、医療機器、ヘルスケア、製造の各部門の分社化を決議したと発表した。各部門の主体性と責任を明確化し、事業環境、業態に応じた経営を可能とすることで、部門ごとの収益、競争力向上、グループ全体の企業価値最大化を図る目的。それぞれ、03年10月、04年４月、05年４月の分割を目指す。医療機器部門は、資本金１億円程度、従業員約110人で、当初年間約55億円を目指す。ヘルスケア部門も資本金１億円程度。従業員約60人（契約社員など含む）で年間35億円が当初売上目標。製造部門は現在の大田原工場（栃木県大田原市）に本店を置き、資本金５億円程度を予定。従業員約170人で、売上高は未定。いずれも商号、代表者は未定で、持田製薬が100％出資。製造部門は、本社機能に移管する製剤研究所、診断薬製品を扱う富山工場、ヘルスケア製品の埼玉工場をのぞき新会社に承継。埼玉工場は05年４月に別途分社予定。分割による当面の連結決算に与える影響は軽微。