三菱ウェルファーマ 新社長に小峰氏
公開日時 2004/04/27 23:00
三菱ウェルファーマは4月27日、小峰健嗣専務を社長に充てる6月29日付の人
事異動を発表した。小堀暉男社長は相談役に退く。冨澤龍一三菱化学社長が会
長に就く。記者会見で小峰氏は、「我々を取り巻く環境は厳しさを増している
が、この試練を克服しないことには、目標としている国際創薬企業は夢に終わ
ってしまう。まずは、本年度から始まった新中期経営計画を成し遂げ、研究成
果が開花するまでつなげたい」と抱負を述べた。
また、「今しばらく、研究開発への先行投資が負担となるが、あらゆる知恵を
絞り、それを可能とすることが役割と認識している」とした。小峰氏は埼玉大
学理工学部卒業で、1971年、合併前の吉富製薬入社。経営企画本部長などを務
めた後、02年6月から専務、03年7月から創薬本部長。
一方、会長に就任する冨澤氏は、東京大学法学部卒業で65年三菱化成工業入社。
三菱東京製薬社長、三菱ウェルファーマ副社長などを歴任した後、02年6月か
ら三菱化学社長。小峰氏は、「三菱化学と三菱ウェルファーマにとって、双方
の戦略の整合性と意思の疎通が重要。グループとして、ヘルスケアの中核をい
かに成長させるかの正念場だ」と決意を新たにするとともに、冨澤氏の会長就
任に期待を込めた。