武田薬品 ミレニアム社買収の影響などで大幅減益、配当は増額
公開日時 2008/11/04 23:00
武田薬品工業が11月4日に発表した09年3月期第2四半期決算(4―9月)は、
買収したミレニアム社や子会社化した米TAP社が販売していた消化性潰瘍剤ラ
ンソプラゾール(日本名:タケプロン)が寄与したことで2桁増収となったも
のの、買収による研究開発費、販管費の影響で大幅な減益となった。通期もこ
の基調で推移し増収減益の見込み。
その中で同日には中間、期末配当予想の増額修正も発表した。中間、期末とも
配当はそれぞれ前回予想の85円から今回88円に改め、年間で前回170円を176円
(08年3月期実績168円)。同社は、中期計画の最終年度である10年度に連結
配当性向を45%程度とすることを目標に、段階的に引き上げる方針を踏まえた
ものだとしている。
〔連結業績(前年同期比)09年3月期予想(前回予想)〕
売上高 8071億4000万円(13.9%増)1兆5600億円(1兆5700億円)
営業利益 850億3100万円(67.9%減)2700億円(2800億円)
経常利益 1009億7600万円(69.7%減)2900億円(3000億円)
純利益 717億8800万円(67.1%減)1950億円(2000億円)
〔国内4―9月(前年同期比%)、億円〕
ブロプレス 676(-1.5)
タケプロン 342(8.7)
リュープリン329(-1.2)
ベイスン 241(-11.2)
アクトス 237(17.9)
エンブレル 130(53.8)
ベネット 80(-10.7)
セルタッチ 61(-6.9)
アイソボリン 48(-28.4)
リウマトレックス42(12.1)
グロベニン 44(1.9)
パンスポリン 38(-12.4)
ダーゼン 31(-9.9)
ファーストシン30(-7.1)
〔国際戦略品連結4―9月(前年同期比%)、億円〕
リュープロレリン651(0.9)
ランソプラゾール1491(92.2)
カンデサルタン 1194(5.8)
ピオグリタゾン 2032(-1.9)