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中医協総会 藤本製薬のサリドマイド、市場性加算で開発を評価

公開日時 2008/12/03 23:00

中医協は12月3日の総会で藤本製薬の多発性骨髄腫治療薬サレドカプセルなど
9成分13品目の薬価収載(12月12日付)を決めた。サレドの薬価は100mg1カ
プセル6570.40円で、患者の薬剤自己負担は月6万円程度となるようだ。薬価
算定組織の加藤治文委員長は、これまでのサリドマイドの個人輸入での価格に
配慮した一方、他の企業が手を挙げないなかで「藤本製薬がリスクをもって開
発をしたことにも配慮した」と説明した。

サレドカプセルはヤンセンファーマのベルケイドを比較薬として算定。薬価算
定組織は当初、補正加算について、オーファンドラッグに指定されているもの
の同適応ではベルケイドに続く2番目であることを理由に市場性加算1(10%)
としていた。しかし、企業側は開発を引き受ける企業がないなか患者の要望に
応える形で着手したため市場性加算の引き上げ(20%)や、副作用が重篤であ
るために治療継続が困難になる患者が少なくないベルケイドに比べ、サレドは
長期間外来での投与が可能であることを理由に有用性加算2の適用を、安全管
理を適切に行う経費を確保するためにも希望した。その結果、有用性加算2
(5%)と市場性加算(20%)に変更された。初年度は9.4億円(推定投与患
者数:231人)、3年後に42.2億円(1036人)を見通す。

塩野義製薬の特発性肺線維症治療薬ピレスパ錠は原価計算方式で算定。予後不
良で難治性の同疾患に対し初めて有効性を実証し、革新性が評価された。その
結果、今年度から適用されら新ルールにより原価に含まれる営業利益率が30%
上乗せされ、200mg1錠676.40円となった。市場規模は、初年度1.6億円(427
人)、ピーク時(10年後)23.5億円(2069人)としている。

グラクソ・スミスクラインのラミクタールは、てんかん患者の部分発作や強直
間代発作、レノックス・ガストー症候群における全般発作を効能・効果として
いる。協和発酵キリンのトピナを比較薬として算定した結果、100mg1錠267.4
0円となった。難治性のレノックス・ガストー症候群に対する有用性を示した
ことが評価され有用性加算2(5%)、国内で2歳以上の小児を対象とした治
験を行い小児の用法・用量設定に十分なデータを収集したため小児加算(15%)
を加算した。10年後のピーク時に84.3億円(4.5万人)を予測する。そのほか、
バイエル薬品の高リン血症治療薬ホスレノールチュアブルと閉経後骨粗しょう
症治療薬ウェールナラ、あすか製薬の更年期障害治療薬メノエイドコンビパッ
チ、ノーベルファーマの抗てんかん剤ノーベルバールなどの薬価も了承された。

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