武田薬品 ミレニアム社のMLN0002、米国でフェーズ3を開始
公開日時 2009/01/22 23:00
武田薬品は1月22日、子会社の米ミレニアム社が創製したα4β7インテグリン
阻害薬ベドリズマブ(開発コード:MLN0002)について、炎症性腸疾患(IBD)
を対象としたフェーズ3を今月から開始したと発表した。武田薬品では11年に
はFDAに申請する計画。
ベドリズマブのフェーズ3は、「GEMINIプログラム」と呼ばれており、IBDの
なかでも2大疾患とされる潰瘍性大腸炎とクローン病を対象に2つの無作為化
プラセボ対象試験を実施する。標準的治療法では効果の得られない中等度から
重度のIBD患者が対象で、米国など40ヵ国以上が参加し規模は2000人以上とし
ている。
インテグリンは白血球やリンパ球などの細胞表面に存在し、ほかの細胞への接
着や情報伝達に関与するたんぱく質。ベドリズマブはα4β7インテグリンに特
異的に結合するヒト化抗体。