キョーリン 山下副社長が新社長に内定
公開日時 2009/04/05 23:00
キョーリンは4月3日、同日開催の取締役会で、古城格社長が取締役に退き、
次期社長に山下正弘副社長執行役員が内定したと発表した。また、古城社長は
兼務している杏林製薬の社長職も退任、杏林製薬の新社長に平井敬二専務執行
役員が昇格し、山下氏は同社取締役になることが内定した。いずれも6月24日
開催予定の株主総会とその後の取締役会で正式決定する。山下氏は営業畑、平
井氏は研究開発畑。キョーリングループが中核と位置づける新薬事業を加速さ
せるのが狙い。
キョーリン及び杏林製薬の古城社長は08年4月、健康上の理由で突然辞任した
荻原郁夫氏の後任で、創業家以外で初の社長だった。古城社長は3日に会見し、
約1年で退任する理由について、▽前社長の突然の辞任といった環境下でも、
08年度業績目標達成の目処が立ち、経営が安定した▽経営の世代交代▽10年度
から5ヵ年の次期中期計画の立案段階から新社長がリーダーシップをとる方が
好ましい――ことを挙げた。
一方、山下副社長は会見で、09年度中にまとめる新中期計画について、「本業
の新薬事業をどう展開するか。(キョーリンが目指す)複合ヘルスケア企業を
どう具現化するか。これらが課題で、ここをクリアにしたい」と述べた。新薬
事業を展開する杏林製薬では、新社長候補の平井氏が全体のマネジメントのほ
かに主に研究開発を、取締役候補の山下氏がライセンス関係や製品価値の最大
化(ライフ・サイクル・マネジメント)、営業を主にサポートする。
【山下正弘】1969年杏林薬品入社。杏林製薬営業本部長などを歴任した。慶応
義塾大文学部卒。62歳。【平井敬二】1972年杏林製薬入社。研究本部長やキョ
ーリンの研究・開発担当役員などを歴任した。山梨大工学部卒。59歳。
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