エーザイ アリセプト・ゼリー剤のプロモーション方針示す
公開日時 2009/08/04 04:00
エーザイは、アルツハイマー型認知症治療薬で世界初のゼリー剤の承認を日本で受けたアリセプト(一般名:ドネペジル塩酸塩)のプロモーション方針を示した。松江裕二執行役=コーポレートコミュニケーション担当兼IR部長は、「売上増を狙った製品ではなく、嚥下困難でこれまでのめなかった患者様にも安心して服用してただけるようにしたもので、患者価値を高めるのが狙い。今後も口腔内崩壊錠(D錠)を主流に展開していく」と述べた。
アリセプトは09年度売上960億円(08年度実績782億円)を見込む。同剤の売上のうちD錠は6割強を占めといい、エーザイは今後もこの方向で進める。今秋以降の発売が見込まれるゼリー剤が加わることで、細粒、錠剤、D錠と4つの剤形が揃うことから、患者の状態に合った選択ができることをアピールしていく。
米国では貼付剤の開発が帝國製薬の米国現地法人により進められているが、エーザイは「09年度半ば」(PR部)にも承認申請予定であることを明らかにした。