中医協 診療報酬改定の議論の整理を提示、具体的点数設定の議論へ
公開日時 2010/01/14 04:00
中医協は1月13日、10年度診療報酬改定に向け新年第1回目の会合を開催。今後具体化する個別点数の設定に関して本格的な議論をスタートさせた。厚生労働省側が「10年度診療報酬に係るこれまでの議論の整理」を提示した。
議論の整理は、昨年9月から中医協・診療報酬基本問題小委員会で検討してきた項目を、昨年12月に社会保障審議会医療部会・医療保険部会がまとめた「10年度診療報酬改定の基本方針」に沿って当てはめてまとめたもの。1月15日には意見をとりまとめ、パブリックコメントを募集する予定だ。今後はこれをもとに、具体的な算定要件や点数設定などに落とし込んでいく。
10年度改定の重点課題は「救急、産科、小児、外科等の医療の再建」と「病院勤務医の負担の軽減(医療従事者の増員に努める医療機関への支援)」の2つ。そのほか▽充実が求められる領域を適切に評価していく視点▽患者からみてわかりやすく納得でき、安心・安全で生活の質にも配慮した医療を実現する視点▽医療と介護の機能分化と連携の推進などを通じて、質が高く効率的な医療を実現する視点▽効率化余地があると思われる領域を適正化する視点――の4つの視点などが挙がっている。