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「ACTUALII」の結果報告 喘息治療の理想と現実で医師と患者のギャップ浮き彫り

公開日時 2010/04/22 04:00

アストラゼネカは4月20日、気管支喘息のコントロール像と喘息治療に対する理想と現実のギャップを調査した「ACTUALII」の結果を発表した。その結果、86%の患者に配合剤を含む吸入ステロイド薬が処方されているにもかかわらず、アドヒアランスの低さなどから半数以上がコントロールが十分でないと感じていることが分かった。またこの要因として、医師と患者の間に、喘息の病態に対する認識の違いが存在することが分かった。


調査は医師4855人(うち有効症例4766人)、患者2万5331人(同2万4150人)から回答を得たもの。患者の喘息コントロールについては、48%がコントロール良好と回答したのに対し、52%はコントロール不十分としている。配合剤を含む吸入ステロイド薬の服薬状況については、100%遵守は47%に止まり、53%が遵守できていない。遵守できない理由としては、「発作が始まったら服薬すればよいと思うから」との回答が50.3%で最も多かった。


喘息の病態に関する説明では、医師側の「必ず説明している+説明している」との回答が98.2%だったのに対し、患者側の「説明してくれた」との回答は75.5%で22.7%のギャップを生じていた。基本病態として「気道の炎症」、「気道過敏性」を認識している患者は半数以下で、多くの患者が「気道が狭くなる病気」と認識していることが、このギャップを生んでいる。


患者側の喘息治療の満足度については、10点満点で平均7.7点と高かったものの、「週1回以上発作治療薬を併用する」、「朝起きたときに症状がしばらく治まらない」など、約半数の患者が症状を訴えていた。この調査結果を報告した帝京大医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科の大田健教授は、医師、患者ともに喘息治療の理想像である長期管理については到達していないと感じており、長期管理薬に対する理想と現実にも大きなギャップを生じているとの見解を示した。

 

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