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大日本住友 高血圧患者の4割で尿中アルブミン異常域の可能性

公開日時 2010/12/01 04:01

大日本住友製薬はこのほど、日本人高血圧患者とアルブミン尿との関連を調べた初の大規模調査「AVA-E Study(Albuminuria Validation Analysis-Epidemiological Study)」から、約4000万人とされる高血圧患者の約4割で尿中アルブミンが異常域の可能性があると発表した。尿中アルブミン測定は慢性腎臓病(CKD)や心血管疾患発症の予知因子として有用とされる。一方で、日本人高血圧患者における尿中アルブミンの実態については不明な点が多く、大規模調査を実施していた。

調査期間は2009年9月~10年3月。全国639人の協力医師から、尿中アルブミン/クレアチニン比定性検査を実施した高血圧症8963例の調査データを、インターネットにより回収した。対象患者の背景は男性50.7%、平均年齢67.4歳、平均身長158.1cm、平均体重61.8kg、平均BMI24.6kg/㎡、収縮期血圧/拡張期血圧は平均138.3/78.7mmHg―。

その結果、尿中アルブミンが正常域の症例は57.1%だったが、異常域は35%、異常域(高度)は7.9%でアルブミン尿陽性症例は42.9%だった。尿蛋白定性検査で陰性例でも30%が尿中アルブミン異常域か異常域(高度)で、尿蛋白擬陽性例では63%が異常域か異常域(高度)だった。また、尿中アルブミンが異常域か異常域(高度)を示す危険因子を分析したところ、血圧高値や喫煙、糖尿病などがリスク上昇に働く一方で、レニン-アンジオテンシン系阻害薬投与がリスク減少に働く有意な因子だったこともわかった。

同社は、「高血圧症に潜む“隠れ腎障害”の早期発見・早期治療の重要性を1人でも多くの方に知ってもらいたい」としている。
 

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