北里第一三共ワクチンが事業開始
公開日時 2011/04/01 04:01
北里研究所と第一三共による合弁会社「北里第一三共ワクチン株式会社」(埼玉県北本市、岡部正博社長)が4月1日、事業を開始した。発表した2015年ビジョンでは「顧客、医療ニーズの動向にシャープに対応した製品をより早く提供することを通じて、国内ナンバーワンのワクチンメーカーの地位を確立する」とうたった。
北里研のワクチン事業を承継し、第一三共のワクチン事業の基盤強化を図るもので、革新的ワクチンの創出を目指す。資本金は非開示(出資比率第一三共51、北里研49)。従業員は約300人。当面はインフルエンザHAワクチン「北里第一三共」や、沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン「北里第一三共」、はしか生ワクチンなどを主要製品に展開する。
なお、インフルエンザ菌b型(ヒブ)結合体ワクチンのアクトヒブは第一三共が販売する。申請中のMR(麻しん・風しん)ワクチンの販売も同様。第一三共、サノフィ・アベンティス、北里研で共同開発中の4種混合ワクチン(百日咳、破傷風、ジフテリア、不活化ポリオ混合ワクチン)の販売元は未定。