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多くの処方求められるシップ剤 疾患ベースで処方が4割 患者希望に沿っても1割

公開日時 2011/04/18 04:01

医師限定コミュニティサイト「MedPeer」を運営するメドピアはこのほど、シップ剤処方に関する調査結果をまとめた。2週間で100枚希望する患者もいるとされるシップ剤だが、最も多かった回答は「疾患に応じて必要な枚数のみ処方している」で回答医師の43%だった。次に多かった回答は「一度に処方する量は3~5袋に制限」で39%。患者に必要以上にシップ剤を求められた場合は、「整形外科を紹介する」「自費での購入を勧める」との意見が見られた。一方、「無制限に処方している」との回答は13%で、患者の希望に応じて対応しているとのコメントが多い。処方の多い例では、「一度に20袋」や「3か月処方で50袋」という書き込みもあった。MedPeerの会員医師数は約3万5000人。

調査は3月7日~13日に実施した。有効回答数は1730件。この調査は会員医師が他の会員医師に日常診療の素朴な疑問を聞くもの。今回の質問は「シップ剤について毎日10枚貼るので2週間で100枚希望する患者もいる。査定されることもあり、ある程度制限しなければと思いながら少なめに処方している。シップ剤処方についての方針を聞きたい」という内容。

「必要な枚数のみ処方」や「一度に処方する量は3~5袋」との回答医師からは、「大量に処方すると査定されるので保険で出せる範囲に限っている」(40代、一般内科)や「処方分で足りない分は保険上制限があることを説明して、自費で購入するよう説得している」(40代、総合診療)、「県によってはパップ剤の処方量についての基準が明示されていることも多い。患者にもルールがあることを説明、了解を得ている」(40代、一般内科)――などのコメントが散見された。

一方、「無制限に処方している」との回答医師からも、「長期の方は、希望があるとやむを得ず多く処方することがある」(50代、神経内科)とのコメントのほか、「保険で査定されない限り」(50代、神経内科)や「もちろん非常識な枚数は処方しないが、どうしても必要と言われればかなり多くでも処方している。それで監査にひっかかったことはない」(50代、総合診療)など、こちらも査定をひとつの目安にしている傾向も見られた。


 

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