メドピア・石見社長 「患者さんを一緒に診ているような実感が得られるMR」望む
公開日時 2011/07/07 04:01
医師限定コミュニティーサイトを運営するメドピアの石見陽社長は7月6日、東京都内で開かれたMR認定センター「教育研修責任者会議」で、臨床医としての経験などを踏まえ「医師とMRとの新しい関係」をテーマに講演した。
ソーシャルメディアの変容、ITツールの発達、医師と患者の関係の変化の中にあっても、同社の調査では医師はMRを必要だと認識しているとし、石見氏は「MRはもっと自信をもって医療従事者のパートナーを目指す、としていただく方がよい。そうした方が、医療の質を高め、医療の重要なパートを果たせるのではないか」と指摘した。ただ、医師の姿勢と共有(シェア)できるコミュニケーションスタイルに変える必要があるとした。
そのうえで同氏は経験を踏まえ、今後のMR像について「医者の頭では、まず患者さんがいて、症状があって、関連疾患が思い浮かんで、検査し、診断し、最後に薬がある。(MRがしがちな)最初から薬の話をされると、勝手口から入られるようなすごく違和感を感じる。今後は、(医師がMRとと共に)患者さんを一緒に診ているような実感が得られるMRさんが、結果としてモノも売れるようになるのではないか。これは自分の理想ではあるが、ソーシャルメディアの時代は一方通行のコミュニケーションは成立しないはず。経験を共有する意識を持っていただきたい」と語った。