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協和発酵キリン 腎性貧血治療薬ネスプ通期売上予想39億円引き上げ 競合ミルセラ発売の中で

公開日時 2011/08/03 04:02

協和発酵キリンは8月2日、2011年12月期第2四半期(1-6月)決算を発表した。その中で腎性貧血治療薬ネスプの通期売上予想を39億円引き上げ、508億円とした。そのため前年度を16億円下回る額を予想していたとエスポーと合わせた売上予想も一転、36億円上回る予想となった。7月に中外製薬が競合品となるミルセラを発売し、シェア奪還を宣言した中で、協和発酵キリンは攻勢をさらに強める姿勢を示した形だ。

ネスプは好調に推移し、1-6月は当初予想していた売上を25億円上回り254億円を計上。同社は、このペースを後半も維持する計画だ。当初予想ではミルセラの影響を見込んでいたはずだが、同社は今回、ミルセラの影響についてはコメントせず、昨年8月に発売したネスプのプラシリンジ製剤が、保存期慢性腎臓病の適応を取得したことや、容器をガラスからプラスチックに変更したことによる安全性や機能性が向上していることなど「ネスプのメリットを訴求していく」(コーポレートコミュニケーション部)とだけコメントしている。

花粉大量飛散でアレロックも業績けん引

同社の医薬事業の業績は、主力品の腎性貧血治療薬ネスプが好調に推移したほか、花粉の大量飛散があった影響で抗アレルギー薬アレロック、抗アレルギー点眼薬パタノールの売上も当初計画と前年同期を上回る水準で推移したことなどなどから、売上高は9%増の1125億3400万円、営業利益は40%増の251億4500万円となった。同事業の通期は、買収した英国ProStrakan社の業績を折り込み、売上高は7%増の2250億円、営業利益は5%増の375億円を見込む。

【第2四半期連結実績(前年同期比)11年度通期予想(前年度比)】
 売上高  1863億6700万円(8.4%減) 3420億円(17.3%減)
 営業利益 299億3600万円(38.0%増) 435億円(4.2%減)
経常利益 302億1200万円(35.3%増) 445億円(4.3%減)
 純利益  177億1800万円(78.9%増) 255億円(14.9%増)
 
【第2四半期主要製品売上(前年同期比)11年度予想、億円〕
 ネスプ 254(177)508
 エスポー 27(57)53
 (2剤計 282(234)561)
 レグパラ  53(43)111
 アレロック 181(139)290
 セルテクト 13(14)23
 パタノール 86(47)116
 グラン/ノイアップ 67(73)145
 フェントス 12(0)26
 ファルモルビシン/アドリアシン 5(24)-
 5-FU 15(15)29
 ナベルビン 8(10)16
 コニール 96(103)197
 コバシル 19(20)39
 イノバン/プレドパ 13(15)29
 デパケン 53(52)111
 ペルマックス 11(7)23
 ナウゼリン 23(26)49
 アサコール 11(2)28
 

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