旭化成ファーマ 導出先の開発中止巡る訴訟で勝訴 米国で
公開日時 2011/08/22 04:00
旭化成ファーマは8月19日、同社が開発したファスジルを導出先の米CoTherix社が開発中止したのは、米CoTherix社を買収したスイスのアクテリオン社が不法に開発に止めさせたためだとして、アクテリオン社とその関連会社・役員に損害賠償を求めた米国での訴訟で、訴えが認められたと発表した。発表によると、米国カリフォルニア州サンマテオ群地方裁判所は被告に5億1660万ドルの支払いを命じた。
この問題をめぐっては同社は、米CoTherix社に対し、ライセンス契約の違反に基づく損害賠償を求めて国際商工会議所において仲裁手続きを行い、09年12月に約9100万ドルの支払いを命ずる裁定を得て、全額受領している経緯がある。