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2011年4~6月の国内医療用薬売上 製品別トップにアリセプト IMSジャパン

公開日時 2011/08/26 04:00

IMSジャパンはこのほど、2011年第2四半期(4~6月)の国内医療用医薬品の売上動向を発表した。製品別の売上(薬価ベース)をみると、売上トップはアルツハイマー型認知症治療薬アリセプトで売上は356億4700万円(前年同期比22.8%増)となり、2位のARBブロプレスに30億円の差をつけた。アリセプトは11年第1四半期(1~3月)から売上トップ製品となっている。背景には高齢化の進展に伴う患者数の増加に加え、10年4月の薬価改定で新薬創出・適応外薬海象等促進加算の対象製品となって薬価が実質的に据え置かれたことがある。

製品別売上は2位がブロプレスで326億5600万円(5.6%減)、3位がARBディオバンで313億4100万円(11.8%減)、4位がスタチン系高脂血症治療薬リピトールで279億9800万円(5.4%増)、5位がARBオルメテック(第一三共分)で223億8900万円(4.6%増)、6位が抗血小板薬プラビックスで215億5300万円(27.1%増)、7位がPPIタケプロンで205億7500万円(10.1%増)、8位が消炎鎮痛貼付剤モーラス(久光分)で201億4200(10.2%減)、9位がPPIパリエットで198億6500万円(7.9%増)、10位が抗がん剤リュープリンで192億1500万円(4.7%増)――だった。

◎糖尿病治療薬市場で唯一2ケタ成長 ジャヌビアが薬効内売上トップ間近に

次に上位10薬効を見てみる。最も高い成長を遂げたのが糖尿病治療薬で、売上は955億5500万円、伸び率は15.1%増と上位10薬効中で唯一2ケタ成長した。薬効内の売上トップはアクトスで124億4700万円だが、後発品の影響を受けて7.7%の減収。これに対して新規機序のDPP-4阻害薬であるジャヌビアは124億1100万円(335.4%増)と薬効内売上2位に、ジャヌビアと同成分のグラクティブは66億1200万円(300.8%増)と同4位に躍進した。このほかのDPP-4阻害薬はエクアが17億4800万円(260.5%増)、ネシーナが16億2600万円(126.1%増)だった。

◎ARB関連の配合剤が急伸 RA系薬市場の成長後押し

薬効別トップはこれまでと同様にRA系作用薬で1661億3100万円(5.7%増)だが、ARBとCa拮抗薬、ARBと利尿薬といった配合剤が急伸していることが大きな特徴のひとつだ。売上上位から、ブロプレスとアムロジピンとの合剤ユニシアが39億6000万円(556.6%増)、ブロプレスとヒドロクロロチアジドとの合剤エカードが36億6200万円(58.2%増)、ディオバンとアムロジピンとの合剤エックスフォージが33億5200万円(290.5%増)、オルメテックとアゼルニジピンとの合剤レザルタスが31億1800万円(196.4%増)、ミカルディスとヒドロクロロチアジドとの合剤ミコンビが28億2500万円(283.4%増)――などとなり、武田薬品の2剤(ユニシア、エカード)で合剤売上上位1位、2位を独占した。

薬効別売上で2位は抗腫瘍薬で売上が1568億円(5.8%増)だった。この薬効内で売上トップは分子標的薬のアバスチンで175億4400万円(14.5%増)。一方、タキソール(34億6800万円、25.5%減)の後発品で、日本化薬のパクリタキセルNKが23億1200万円(15.8%増)と好調だったようだ。

なお、11年第2四半期の医療用医薬品売上は2兆3137億6000万円(5.3%増)。内訳は、病院市場が9139億8400万円(5.3%増)、開業医市場が5448億100万円(4.1%増)、薬局その他が8549億7400万円(6.0%増)――だった。


 

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