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後発品の市場浸透スピードに加速傾向 ミクス11月号特集企画で判明

公開日時 2011/10/28 04:02

複数の医薬品市場調査会社やコンサルティング会社のデータによると、後発医薬品の市場浸透スピードが増しているものの、長期収載品と後発品で構成される市場における後発品の市場シェアが50%を超えることが難しい現状が明らかになった。これはMonthlyミクス11月号(11月1日発売予定)の特集企画の一環でわかったもの。

IMSジャパンのデータによると、IMS基準の数量シェアで10%に到達するまでのスピードを見たところ、04年度上市の後発品で30か月前後、05年度上市の後発品で38か月前後、06年度上市の後発品で32か月前後かかっていたものが、07年度上市の後発品で24か月前後、08年度上市の後発品で18か月前後と年々短くなり、09年度上市の後発品では9か月前後で到達していた。10年度上市の後発品の市場動向は09年度上市品とほぼ同様のトレンドを示していた。

◎GEの数量シェア プラバスタチンで5割弱 アムロジピンで4割弱

次に、ボストン コンサルティング グループ(BCG)や医療情報総合研究所(JMIRI)のそれぞれのデータや分析で、大型の特許切れ品市場における後発品の数量シェアを見てみる。いずれのデータでも、08年7月に後発品が初参入したCa拮抗薬アムロジピン(先発品名ノルバスク/アムロジン)の後発品シェアは直近で4割前後。また、JMIRIのデータによると、03年7月に後発品が初参入したプラバスタチン(同メバロチン)の後発品シェアは直近でも5割弱だった。

政府目標の後発品の数量シェア目標の30%は全医療用医薬品に対する割合で、後発品が参入できる特許切れ後の市場(長期収載品と後発品で構成される市場)に換算すると、シェアは60%前後とされる。前述したアムロジピンやプラバスタチンといった超大型の特許切れ品市場でも後発品シェアが50%に届かない状況だが、これは長期収載品の根強い人気や先発メーカーの価格戦略を含む市場防衛策が功を奏しているとみられる。詳細はミクス11月号で紹介する。

 

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