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武田薬品 降圧剤・糖尿病薬・入眠薬の服薬時間にメール配信 競合品も利用可

公開日時 2011/11/15 04:02

武田薬品は11月14日、患者の薬の飲み忘れを防ぐため、患者の携帯電話に1か月間、服薬タイミングに応じてメール配信するサービスを15日から開始すると発表した。対象疾患は高血圧、2型糖尿病、不眠症。患者は武田薬品の製品に限らず利用できる。生活習慣病関連疾患の服薬では、最初の1か月に約半数が服薬しなくなるとのデータがあり、症状が悪化してから再度来院するケースも少なくない。このため同社は、生活習慣病関連治療薬のリーディングカンパニーの使命として同サービスを始める。

服薬タイミングに応じて患者にメール配信するサービスは低用量経口避妊薬などである。しかし、生活習慣病領域でこれだけ大規模に、しかも競合他社品でも利用できるとのサービスは今回が初めてとみられる。

武田薬品が今回始めるサービスは、患者が自ら積極的に治療に参加する「アドヒアランス」を「サポート」することを略して、「アドポート」と名付けた。同社MRが医師にアドポートを紹介し、その次に医師から特に新規患者にアドポートを紹介してもらった上で、患者自身がリーフレットなどを参考にメール配信時間などを設定する。メールでは、対象3疾患それぞれで、疾患の理解促進に向けたコラムやクイズのほか、患者の服薬状況がひと目でわかるコンテンツを盛り込んだ。患者の利用料金は無料(パケット通信料は別途負担)、基本的に携帯電話とスマートフォンで利用できる。

◎アドヒアランス向上 「生活習慣病薬のリーディングカンパニーとしての使命」

同社は患者のアドヒアランス向上によって、▽受診継続率の向上▽健康寿命の延長▽重症化予防による診療コストの低下▽1人当たり医療費抑制――につながると分析している。同社医薬営業本部マーケティング部主席部員の小出一郎氏は同日開催したセミナーで、「単純に脱落を減らして売上を伸ばそうということではなく、しっかり継続して服薬してもらうのが当社の使命」とアドポートの目的を説明。同社医薬営業本部マーケティング部長の鈴木直之氏も、「生活習慣病薬のリーディングカンパニーとしての使命だ」と述べ、たとえ競合他社品の服用患者がアドポートを活用することになっても、降圧剤や糖尿病薬でトップシェアを誇る同社として当然の取組みとの考えを示した。



 

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