久光製薬は１月17日、祐徳薬品の発行済み株式を15％（１万8000株）取得し、資本提携したと発表した。両社とも佐賀県に本社があり、貼付剤に強みを持ち、これまでも久光のモーラスについて販売協力をしてきた経緯がある。資本提携により、両社それぞれが持つ製造技術や販売ノウハウなどで協力し、製造・販売の委受託も進めるなど協力関係を強めたい考えで、具体的な展開は今後詰める。久光から取締役を１～２名派遣する予定。

祐徳薬品は、医療用薬、一般薬、衛生材料などを扱い、ホームページによると売上高は209 億円 （09年３月期実績）、従業員460名（09年４月現在）。非上場。モーラステープの販売を強化するため久光のモーラステープは祐徳を通じても販売しており、祐徳の売上構成比の74％を占めるに至っているという（11年３月期実績）。

資本提携契約は11年12月27日に締結し、１月17日付で久光が株式を取得した。取得金額は非開示。今後のさらなる資本取得については「未定」だとしている。