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J&Jの2011年通期業績 デバイスのリコール、事業部のリストラ、企業買収で最終減益

公開日時 2012/01/31 04:00

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は1月24日、2011年通期業績を発表した。売上高650億3000万ドル(前年同期比5.6%増)、純利益96億7200万ドル(同27.5%)の増収減益となった。1株当たりの純利益は3.49ドル(希薄化後、同27%減)。


股関節置換術用デバイス・DePuy ASRのリコールやステントなどの開発・販売を行うコーディス事業部でのリストラ、スイスの医療機器メーカーSynthes社の買収などで大幅にコストがかさんだことで最終減益となった。
事業部門別売上高は医療用医薬品事業243億6800万ドル(同8.8%増)、医療機器・診断事業257億7900万ドル(同4.8%増)、コンシュ-マー事業148億8300万ドル(同2.0%増)。


医療用医薬品では売上高トップの関節リウマチ治療薬レミケード(一般名・インフリキシマブ)が前期比19.1%増の54億9200万ドルと好調だったほか、プロテアソーム阻害作用を有する抗がん剤・ベルケイド(一般名・ボルテゾミブ)も前期比18.0%増の12億7400万ドルと順調に売り上げを伸長。抗HIV薬であるプロテアーゼ阻害薬のプレジスタ(一般名・ダルナビル)は前期比41.3%増の12億1100万ドルとブロックバスター入りを果たした。


その一方で11年中にアメリカで特許失効となったニューキノロン系抗菌薬・レバキン(一般名・レボフロキサシン水和物)は前期比54.1%減の6億2300万ドルと2桁減収、麻薬性鎮痛薬貼付剤・デュラゲシク(一般名・フェンタニル経皮吸収型製剤)も前期比21.3%減の5億8900万ドルとなった。


なお、同社は今年1月の為替水準での2012年売上高を660~665億ドル(2011年実績比1~2%増)と予測している。
 

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