マルホ 米国ベンチャー買収 海外戦略の一環
公開日時 2012/02/16 04:00
マルホは2月14日、米国で皮膚疾患治療薬を開発するベンチャー企業のCutanea Life Science社(CLS)を買収したと発表した。皮膚科領域に特化する企業として、今回の買収は、海外事業展開を進める戦略の一環で、米国での事業基盤の構築という位置付け。
CLSは、中高年の顔や鼻、頬に生じる慢性の炎症性疾患の「酒さ」などの治療薬開発を行っており、両社とも「アンメットニーズに応える革新的医薬品を提供したい」との思いが一致し、合意に至った。CLSのもつ開発パイプラインのほか、米国での開発ノウハウ、人脈を獲得することで、米国での事業基盤を強くしていきたい考え。
同社の15年先を見据えた新長期ビジョンでは、海外売上高比率を4割に引き上げる構想。昨年秋の本誌の取材に高木幸一社長は、米国、ドイツでの自社販売を模索する考えを披露していた。