田辺三菱と第一三共 開発中の新規糖尿病薬で共同販売契約 MR3900人を投入
公開日時 2012/03/07 04:02
田辺三菱製薬と第一三共は3月6日、田辺三菱が新規2型糖尿病治療薬として開発中のDPP-4阻害薬「MP-513」(一般名:テネリグリプチン)とSGLT2阻害薬「TA-7284」(同:カナグリフロジン)について、戦略的な販売提携契約を締結したと発表した。
重点の循環器領域を強化するため同領域と関係する糖尿病薬を確保したい第一三共と、競争激しい糖尿病薬市場の中で質と量を兼ね備えたMR活動を展開したい田辺三菱の思惑が一致したもの。両社で3900人のMRを投入する。
これら2剤は1ブランド2チャネルで共同販売するが、両社のMRが相互に訪問して情報提供を行い、情報の厚みを持たせたい考え。医薬品が採用された場合は、両社それぞれMRの実績になる仕組みを取り入れ、無用な両社の競争を避け、情報提供活動に専念できるようにする。
MP-513は11年8月に国内承認申請し審査中で、TA-7284はフェーズ3実施中で13年に申請予定という。