旭化成は３月12日、米国の救命救急医療機器大手であるZOLL Medical社 （本社：マサチューセッツ州）を買収することで同社と合意したと発表した。旭化成は成長をけん引する領域と位置付ける医療分野において、グローバルに成長が期待できる救命救急医療分野で参入の機会を模索してきていたが、日本を含むアジアでの事業強化を模索していたZOLL社と思惑が一致し、合意に至った。

今後は、米国で新たに設立した子会社を通じた公開買付け及び合併により、ZOLL社の発行済普通株式の総数を総額約22.1億ドル（１株あたり93ドル）で取得する。買収は友好的なものという。

ZOLL社は生命蘇生技術をコアテクノロジーとした会社で、体外除細動器に強い。事業規模は売上高は5億2370万米ドル（2011年度） 、営業利益は4820万ドル（同）。