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FDA 早産児RDS予防薬Surfaxinを承認

公開日時 2012/03/13 04:00

米食品医薬品局(FDA)は3月6日、早産児の呼吸器障害である呼吸逼迫症候群(RDS)の予防を適応としたSurfaxin(lucinactant)を承認した。


早産児RDSは、肺胞内の界面活性物質であるサーファクタントを十分に産生することが出来ず、肺が機能の不全を来し呼吸困難などを生じる。RDSを進展させる早産児は呼吸障害の症候を示し、出生時あるいは出生後数時間で酸素不足を来す。


Surfaxinは、新生児医療では、初めて承認された合成ペプチド含有のサーファクタント。同剤は、米国で承認されている早産児RDSの治療薬では、Survanta(beractant)、Curosurf (poractant alpha)、 Infasurf (calfactant) 、Exosuf (colfosceril plamitate:すでに流通していない) に次ぐ5剤目の薬剤。同剤の安全性・有効性は、1294例の生後30分以内の早産児を対象として、SurfaxinとExosurfもしくはSurvantaを対照とした比較試験で検証された。


Surfaxinは、Exosurfと比較して、出生後24時間のRDSにおいてもまた2週間のRDS関連死亡率においても改善を示した。同剤は、米ベンチャーのDiscovery Laboratories (ペンシルバニア州ワリントン)が開発、製造する。同社は、米国での販売は今年後半になると話している。


同社によると、約9万人の早産児が毎年、既存の動物由来のサーファクタントの治療を受けているという。Discovery LaboratoriesのW・Thomas Amick会長兼CEOは、「Surfaxinの承認は、「新生児学の分野とRDSの発症予防のために動物由来のサーファクタントに代わる有効なサーファクタントを求めていた早産児の親にとっては重要な医学的進歩だ」と指摘したうえで、「このことは、重大な呼吸器疾患治療の水準を向上させるために我々が製品パイプライン充実に努力を続けていることを示す意義ある一里塚だ」と今回の承認を位置づけた。

 

 

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