【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

富士経済 国内GE市場予測 14年に5865億円に 10年実績比で33%増

公開日時 2012/03/16 04:02

富士経済は3月15日、国内のジェネリック医薬品市場の調査をまとめ、2010年の市場規模は4401億円(前年比11.1%増)、5年後の14年では5865億円(10年比33.3%増)に拡大するとの分析結果を公表した。14年時点で医療用医薬品全体に占めるジェネリックの構成割合(金額ベース)は6.8%と予測、14年までにARBなどプライマリケア領域の大型先発品が相次ぎ特許切れを迎えるほか、高薬価の抗がん剤や抗ウイルス薬などでも切り替えが進むことを背景要因に挙げている。

一方、長期収載品市場は10年実績が2兆3390億円、14年には2兆4833億円(10年比6.2%増、全体に占める構成割合28.9%)になると予測した。11年に抗認知症薬アリセプトやスタチン製剤リピトールといったそれぞれの領域のトップブランドが長期収載品となり、14年までにARBブロプレスや同ディオバンなどの大型先発品が長期収載品市場に入るため。しかし、同社は12年までは前年比10%程度で市場拡大するものの、13年以降は▽薬価引き下げ▽ジェネリックの影響――などにより縮小傾向に転じるとして一ケタ台の成長率と試算した。

薬効領域別にジェネリック市場を分析すると、消化性潰瘍や胃食道逆流症などが対象となる上部消化管疾患治療薬のジェネリック市場は、10年に378億円だったものが、11年にPPIパリエットの後発品発売もあって11年見込みで市場は489億円(前年比29.4%増)に拡大し、上部消化管疾患治療薬の11.8%をジェネリックが占めると予想した。その後もジェネリック市場の拡大は続き、14年には600億円(10年比58.7%増)になるとした。

抗がん剤については、当初はジェネリックに慎重姿勢の医師や薬剤師が少なくなかったが、最近は意識も変化し、また高薬価であるためDPC病院を中心に切替が進んでいる。ジェネリックのトップシェアは日本化薬で、自社新薬との併用療法をプロモーションして実績をあげているようだ。抗がん剤のジェネリック市場規模は10年373億円、14年は550億円(10年比47.5%増)になると予想した。

抗認知症薬も注目市場に挙げ、11年11月にトップブランドのアリセプトのジェネリックが発売されたことで「今後急激な市場拡大が期待される」とし、14年には165億円になると試算している。

ジェネリックの市場規模ランキングなどの資料はこちら



 

プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
関連ファイル

関連するファイルはありません。

【MixOnline】キーワードバナー
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(0)

1 2 3 4 5
悪い 良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事

一緒に読みたい関連トピックス

記事はありません。
ボタン追加
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー