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体内時計乱れの現代型不眠 20代未婚女性に多く 睡眠に問題は7割

公開日時 2012/03/26 04:00

武田薬品は3月23日、睡眠障害・不眠症に関する説明会を開き、6000人を対象とした睡眠に関する意識調査結果を発表した。睡眠に問題を抱えている人は約7割で、近年提唱されている体内時計の乱れを背景とする「現代型不眠」が疑われる人が多く存在することがわかった。現代型不眠は20代の未婚女性に多い傾向もみられた。現代型不眠は、不安や緊張などを背景とする従来の不眠(=精神生理性不眠)とは異なり、睡眠を誘発するメラトニンの分泌減少が主な原因とされる。同社は説明会で、現代型不眠で薬物療法が必要な場合は、その原因から、メラトニン受容体アゴニスト(製品名:ロゼレム)が有効と訴えた。

睡眠に問題を抱えると目の疲れ、肩こり、だるさなどの体調不良のほか、放置すると生活習慣病の発症や悪化につながることが知られている。現代型不眠は、夜型のライフスタイルや、夜間にテレビ、パソコン、携帯電話などの明るい光を受けることなどによって眠りを促すホルモン「メラトニン」の分泌量が減少し、体内時計が乱れることでもたらされる。「夜になったので眠くなる」との規則正しい睡眠と覚醒のリズムに障害が起こるわけだ。また、メラトニンは年齢が上がるほど分泌量が減るため、高齢者ほどリスクが高いともいわれている。

◎患者向け啓発サイト「体内時計.jp」を立ち上げ

同社は今回、この現代型不眠の実態を探るため、全国の20~60代の男女6000人を対象に意識調査を行った。平均年齢は44.2歳。調査期間は2月17日~20日。方法はインターネット調査。その結果、夜中に目が覚める、なかなか寝つけないなど睡眠に問題を抱えている人は68.7%で、この男女比は男性66.9%、女性70.6%、未婚と既婚では未婚70.8%、既婚67.4%、年代別では20代だけ7割を超えた。問題を抱えている人の生活スタイルでは、「寝る前や深夜にテレビを見たり、パソコンを利用する」が67.4%となるなど現代型不眠が疑われた。

また、問題を抱えている人のうち「睡眠で悩んでいる、気にしている」は4割強いたが、特に何もしていない人がこのうち約6割を占めた。さらに問題を抱えている人のうち、体内時計の認知度はほぼ100%だったが、体内時計を意識していない人が7割を超え、体内時計の重要性が認知されていないことも判明した。これらの結果を受けて同社は、「現代型不眠が疑われる人は多く存在し、生活習慣の改善や薬物治療の適切な介入が必要」とコメントするとともに、「体内時計.jp」(http://www.tainaidokei.jp/)との患者向けサイトを立ち上げ、現代型不眠の啓発を始めた。「体内時計のアプローチで、自然な眠りに導きたい」としている。

 

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