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新薬創出加算 臨床に漂う違和感

公開日時 2012/03/29 04:02

2年前に試行導入され、医薬品取引に少なくない影響を与えた新薬創出加算だが、臨床現場では加算適用品目に対し違和感が漂う。

ミクス編集部は10年10月当時に臨床医が新薬創出加算に相応しいと考えた新薬(同年11月号掲載)を調査した。臨床医が臨床価値の観点から選んだ製品が上位にあるわけだが、3位までの9製品のうち、2位までの4製品全てに加算が適用されなかった。その中には糖尿病治療薬(DPP-4阻害薬)ジャヌビア(MSD)/グラクティブ(小野薬品)、新規高血圧症治療薬ラジレス(ノバルティスファーマ)がある。そして、数ある疼痛治療薬の中でも有効性の高さに価値を見出されたリリカ(ファイザー/エーザイ)もあるが、同剤は当初見込みより売れすぎて市場拡大再算定が適用された。

同じDPP-4阻害薬でも、加算が適用されない製品がある一方で、ネシーナ(武田薬品)とトラゼンタ(日本ベーリンガーインゲルハイム/日本イーライリリー)が加算を獲得している。同じ系統の薬の間で加算があったりなかったりする点に、臨床サイドは新薬創出加算という仕組みに違和感を抱いてしまうのだ。加えて、「なぜこれに加算?」という製品もあると指摘されている。汎用薬とも言うべき入眠剤や去たん剤などだ。そして「加算品は高い」(値引き率が低い)ということで、「価格を守っているだけ」との見方までされてしまう。

この加算品に漂う違和感は、臨床サイドはは加算品かどうかではなく、臨床価値が高いか否かを見ているかという視点の違いからきていることがうかがえる。

ミクス編集部は、薬価改定後の市場、医薬品取引の見通しを取材。詳細をミクス4月号の特集「ポスト改定市場『新薬』と『低薬価品』へ二極化加速 価格競争に巻き込まれない臨床価値の訴求が必須に」に掲載した。

http://mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/42323/Default.aspx






 

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