製薬各社の入社式が４月２日に行われた。新入社員へのあいさつで大手・準大手の社長の多くは、海外事業の強化が迫られていることから、視野に世界に広げるよう呼びかける内容を盛り込み、挑戦しつづける姿勢を求めた。

武田薬品の長谷川閑史社長は、「グローバルな視点でビジネスをマネッジできる人材を育成し、活躍してもらうことが当社のさらなる発展には不可欠です」と述べ、課題に向けて研鑽を求めた。

第一三共の中山讓治社長も、「世界中の人々に健康で豊かな生活に貢献する」ことを胸に、「それを担うことに大いなる誇りを感じていただきたい」と使命に向けてまい進することを呼びかけた。

アステラス製薬の畑中好彦社長は、「次の世紀も世界で尊敬され社会で必要とされる企業として、グループ全員でその（アステラスの）価値を提供しつづけていこう」とあいさつした。

エーザイの内藤晴夫社長は、企業理念に沿って「大グローバリゼーション時代の主役となる新興国・開発途上国を見据えて、顧みられない熱帯病の制圧に対しても真剣に取り組んでいます」とし、企業理念の実践に期待を寄せた。

大塚ホールディングスの樋口達夫社長は、「活躍の場は世界にある。独創的な製品を創出し提供することで世界の人々の健康に貢献しよう」と述べた。

準大手クラスでも事業活動、企業人としてグローバル化は今や使命であることを強調する内容が散見された。