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新薬12成分 17日薬価収載へ 武田のARBアジルバに有用性加算2

公開日時 2012/04/12 04:02

中医協の総会は4月11日、新薬12成分21品目を薬価収載することを決めた。収載は17日の予定。武田薬品のARBアジルバ錠、第一三共の「多発性骨髄腫による骨病変及び固形がん骨転移による骨病変」の治療薬ランマーク皮下注、MSDの抗菌薬カンサイダス点滴静注用の3剤に有用性加算2がついた。バイエル薬品のファクターXa阻害剤(抗凝固薬)イグザレルト錠(リバーロキサパン)も収載される。

収載予定品目は次のとおり。
▽ルネスタ錠1mg、同2mg、同3mg(エスゾピクロン、エーザイ):効能・効果「不眠症」
薬価(1錠)1mg49.60円、2mg78.70円、3mg99.80(1日薬価78.70円)
市場予測(ピーク時8年後):投与患者数125万人、販売金額112億円
加算なし

▽エビリファイOD錠3mg、同OD錠6mg、同OD錠12mg、同OD錠24mg(アリピプラゾール、大塚製薬):「双極性障害における躁症状の改善」
薬価(1錠)3mg94.40円、6mg179.30円、12mg340.70円、24mg647.40円(1日薬価717.20円)
市場予測(ピーク時6年後):投与患者数2万5000人、販売金額27億円
加算なし

▽レグナイト錠300mg(成分名:ガバペンチンエナカルビル、アステラス製薬):「中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)」
薬価300mg1錠98.50円
市場予測(ピーク時10年後):投与患者数12万人、販売金額38億円
原価計算方式で算定(加算なし)

▽アジルバ錠20mg、同40mg(アジルサルタン、武田薬品):「高血圧症」
薬価(1錠)20mg136.90円、40mg205.40円(1日薬価136.90円)
市場予測(ピーク時5年後):投与患者数124万人、販売金額637億円
加算の適用と理由:有用性加算2(5%)「血圧降下作用においてカンデサルタンに対する統計学的な有意差が検証されている点については、一定程度の評価は可能であると考えられ、治療方法の改善が客観的に示されている」

▽イグザレルト錠10mg、同15mg(リバーロキサバン、バイエル薬品):「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制」
薬価(1錠)10mg372.40円、15mg530.40円(1日薬価530.40円)
市場予測(ピーク時10年後):投与患者数33万人、販売金額412億円
加算なし

▽サムチレール内用懸濁液15%(アトバコン、グラクソ・スミスクライン):適応菌種=ニューモシスチス・イロベチー。適応症=ニューモシスチス肺炎、同肺炎の発症抑制。
薬価750mg5mL1包1679.60円
市場予測(ピーク時10年後):投与患者数924人、販売金額2.7億円
原価計算方式で算定(加算なし)
14日処方制限なし:HIVの多剤併用療法で用いることが通常であり、同剤のみ制限を加えると治療に支障をきたすおそれがあることなどが理由。

▽ボナロン点滴静注バッグ900μg(アレンドロン酸ナトリウム水和物、帝人ファーマ):「骨粗鬆症」
薬価900μg100mL1袋4498円 (1日薬価161円)
市場予測(ピーク時5年後):投与患者数14万人、販売金額81億円
加算なし

▽ランマーク皮下注120mg(一般名:デノスマブ、会社名:第一三共):「多発性骨髄腫による骨病変及び固形がん骨転移による骨病変」
薬価120mg1.7mL1瓶4万5155円(1日薬価1612円)
市場予測(ピーク時10年後):投与患者数6万人、販売金額170億円
加算の適用と理由:有用性加算2(5%)「(治験は)ゾレドロン酸水和物に対する非劣性の検証を主としたものであったものの、本剤は、NCCNガイドラインにおいて、初回SRE(骨関連事象)が発現するまでの期間をゾレドロン酸水和物と比べて有意に遅延させたなどと評価されていることから、限定的な評価を行った」

▽カンサイダス点滴静注用50mg、同70mg(カスポファンギン酢酸塩、MSD):「真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症、カンジダ属またはアスペルギルス属による真菌感染症(食道カンジダ、侵襲性カンジダ症、アスペルギルスカンジダ症)」
薬価(1瓶)50mg1万6256円、70mg2万1992円(1日薬価1万6256円)
市場予測(ピーク時5年後):投与患者数5万人、販売金額104億円
加算の適用と理由:有用性加算2(5%)「臨床的位置付けについては、審査報告書において、本剤は海外ガイドラインにおける位置付け等を元に、広く第一選択薬となり得るとの評価がなされているが、国内第3相試験において集積された症例数が限られていることから、限定的な評価とした」。外国平均価格調整による引き上げ。

▽オキファスト注10mg、同50mg(オキシコドン塩酸塩水和物、塩野義製薬):「中等度から疼痛を伴う各種がんにおける鎮痛」
薬価(1管)1%5mL1609円 1%1mL352円
市場予測(ピーク時10年後):投与患者数3万3000人、販売金額11億円
加算なし

▽エムラクリーム(成分名:リドカイン/プロピトカイン、佐藤製薬):「皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和」
薬価1g171.90円
市場予測(ピーク時3年後):投与患者数8万人、販売金額7億円
原価計算方式で算定(加算なし)

▽アイファガン点眼液0.1%(ブリモニジン酒石酸塩。千寿製薬):「他の緑内障治療薬が効果不十分、使用できない場合の緑内障、高眼圧症」
薬価0.1%1mL438.20円(1日薬価43.80円)
市場予測(ピーク時10年後):投与患者数8万人、販売金額26億円
加算なし




 

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