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派遣・契約社員 がんをきっかけに依願退職が32% 山形県内の患者調査

公開日時 2012/06/18 04:01

山形大学医学部がんセンターなどが山形県内のがん患者を対象に行った「がん患者の就労支援・社会復帰に関する調査」結果概要が発表された。1163人から回答が得られ、がん診断時の職場と、現在の立場について尋ねたところ、被用者の4割が勤務中、2割が休職中、依願退職だったが、それぞれ雇用のされ方で大きな差がみられた。その中で4人の1人いる依願退職による失職は、公務員、会社役員は1割に対し、正社員は24%、派遣・契約・嘱託社員は32%、パート・アルバイトは37%だった。

回答者の診断時の年齢は60歳以上が58.9%(回答時では60歳以上が70%)で、がん診断時の有職者の割合は男性65.8%(うち自営48%)、女性51.5%(いち自営25%)。回答者のうち診断時のステージは1~4までがそれぞれ10%程度で、「分からない」が45%だった。

がん診断時に仕事を継続することについて、事業主から「十分な理解と支援が得られた」とするのは全体では71%に上ったが、雇用のされ方で差あり、正社員は73%と平均的だが、公務員、会社役員は85%で、派遣・契約・嘱託社員は52%にとどまった。「理解・支援が得られなかった」の回答も派遣・契約・嘱託社員では15%と、他より10ポイント程度高かった。

がん診断後の年収を尋ねたところ、200万円未満が37%と最も多く、次いで300~400万円未満が18%、200~300万円未満が13%だった。

 

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