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中医協・薬価部会 長期収載品とGEの同一薬価論に業界側反論

公開日時 2012/07/19 04:00

 次回の薬価制度改革に向けた議論をしている中医協・薬価専門部会は7月18日、薬剤費抑制策やジェネリック(GE)の使用促進の観点から検討が求められている長期収載品の薬価のあり方についての議論を行い、有識者の参考人などから意見を聴取した。前回、長期収載品とGEの同一薬価を求める意見が診療側委員から出ていた。それを受け同日の部会では、医療経済学の立場からの参考人は、先進諸国では長期収載品とGEの薬価を同一にするのではなく、GEをより低くする形で価格差が存在させる仕組みが一般的だと指摘。「適切な価格差の存在と後発品使用促進策の組み合わせが薬剤費削減につながると考えられている」と説明した。

業界側の参考人と専門委員は、長期収載品とGEを同一薬価にした場合の影響について、▽薬剤費抑制効果は一時的▽価格引き下げの余地がなくなることから中長期的には抑制効果が望めない▽長期収載品の収益も新薬研究開発原資の一部であり新薬開発が停滞するおそれがある▽長期収載品かGEのいずれかが撤退し、治療の選択肢が減るおそれがある--と反論。安さで経済性を追求するGEとともに長期収載品が存在する市場が形成されることで、医療の向上、薬剤費の抑制につながるとの認識を示した。

診療側、支払側委員は、なおも製薬企業の収支影響を見定めたいとして追加資料の求め、引き続き議論を深めることになった。


 

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