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12年5月度病院薬剤採用調査 トップはランマークとルネスタ

公開日時 2012/08/09 04:02

ミクス編集部が行った2012年5月度病院薬剤採用調査によると、トップは骨病変治療薬ランマーク(第一三共)と、不眠症治療薬ルネスタ(エーザイ)で、新規性と既存薬と比べた有効性が評価された。ランマークの採用に関しては、採用になった4件すべてが医師の要望でもあった。2位には、骨粗鬆症治療薬エディロール(中外製薬)、感染症治療薬ジスロマック点滴静注用500mg (ファイザー)、抗悪性腫瘍薬ワンタキソテール点滴静注( サノフィ・アベンティス)が並んだ。

ランマークは、2012年4月17日に新発売した破骨細胞の形成、機能及び生存に必須の蛋白質を標的とする、世界初のヒト型モノクローナル抗体で、破骨細胞の活性を抑制する。「多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変」が適応。第一三共が2007年に同抗体を創製したアムジェン社から日本国内での開発・販売権を取得し、開発を進めてきた。日本では、第一三共とアストラゼネカがコ・プロモーションを行っている。

ルネスタは、2012年4月18日に新発売した非ベンゾジアゼピン系不眠症治療薬。国内外の臨床試験では、不眠症の主症状である入眠障害と中途覚醒のいずれにも有効であることが示された。また、臨床的に問題となる依存性や持ち越し効果などは認められず、長期投与による耐性(有効性の減弱)を示さないという特徴も有している。


◎新規処方調査 新規処方はイグザレルトがトップ


一方、医師の新規処方ランキングでは、抗血栓薬イグザレルト(バイエル薬品)がトップに入った。新規性と他剤に比べた有効性を評価する声が多かった。第2位には、2型糖尿病治療薬ネシーナ(武田薬品)、アルツハイマー型認知症治療薬メマリーがランクされた。

イグザレルトは、2012年4月18日に新発売した第Xa因子を阻害する抗血栓薬。適応は、「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身塞栓症の発症抑制」で、1日1回1錠を投与する。用量は、欧米人の20mg/日に対し、日本人は15mg/日(クレアチニンクリアランス30-49mL/minの患者では10mg/日)と、日本人向け試験に基づき設定された。

調査はMonthlyミクスが毎年行っている新薬採用アンケートに回答頂いた病院薬剤部から80病院(国公立、自治体、準公的、民間など)に定点観測をお 願いし、毎月ごとの新薬採用・採用停止品目について集計した。臨床医についてはMCIとの協力により、内科系医師についてインターネットより回答を得た。 


 

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