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FDA 慢性骨髄性白血病治療薬Bosulifを承認 

公開日時 2012/09/13 04:00

米食品医薬品局(FDA)は、9月4日、米ファイザーの慢性骨髄性白血病(CML)治療薬Bosulif(ボスチニブ)を承認した。


Bosulifの適応は、慢性の移行期もしくは急性転化期にあるフィラデルフィア染色体陽性のCMLで、イマチニブ抵抗性があるか、もしくは忍容性が不良な患者。同剤は、顆粒球の異常かつ有害な発達を促進するチロシンキナーゼのシグナルを阻害するチロシンキナーゼ阻害剤。


FDA医薬品評価研究センター(CDER)のRichard Pazdur血液・腫瘍製品部長は、「いままでチロシンキナーゼ阻害剤の承認によって、CMLの分子レベルでの理解の深化に基づいた治療による同疾患の改善を見てきた」と同クラス薬剤の開発経緯を振り返ったうえで、「そのような改善がCMLの移行期および急性転化期で観察された」と同剤の登場を歓迎した。


Bosulifの安全性・有効性は、慢性の移行期もしくは急性転化期にあるフィラデルフィア染色体陽性のCML患者546例を対象にした1本の臨床試験で検証された。全例がイマチニブ治療後もしくはイマチニブ治療後にダサチニブおよび、もしくはニロチニブの治療後、進行した患者か、前治療での副作用に忍容性が不良だった患者。試験では全患者がBosulifの投与を受けた。

有効性は、最初の24週後の細胞遺伝学的大寛解(MCyR)を見た患者の割合で評価した。


イマチニブの前治療を受けた慢性CML患者の34%が24週後にMCyRに達した。MCyRに達した患者のうち52.8%が少なくとも18週寛解を維持した。イマチニブ投与後、ダサチニブおよび、もしくはニロチニブの投与を受けた患者では、約27%が24週以内にMCyR に達した。MCyRに達した患者では、51.4%が少なくとも9か月MCyRを持続した。


イマチニブの治療を受けた加速期CML患者では、最初の48週間以内に33%が血液学的完全寛解となり、55%が白血病のエビデンスのない正常血球数となった。
最も良く見られた副作用は、下痢、悪心、血小板減少症、嘔吐、腹痛、発疹、貧血、発熱など。


 

 

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