キッセイ薬品は11月６日、2013年３月期第２四半期決算（４－９月）を発表した。バイオシミラーの腎性貧血治療薬「エポエチンアルファBS注JCR」の売上が半期で20億円を超え、通期計画も当初から４億円積み増し44億8000万円とした。４月の診療報酬改定で透析包括点数引き下げられたことで、より安価な同剤に目が向き、製品への理解も高まり、伸長につながったとみられる。また、即効型インスリン分泌促進薬グルファスト（ミチグリニド）とα－グルコシダーゼ阻害薬ベイスン（ボグリボース）の合剤であるグルベスも好調に推移し、通期計画は18億2000万円で当初の16億円から修正した。これら新製品の伸長はあったものの、７％台の薬価改定により長期収載品への影響も大きく医薬品事業の売上高は、4.7％減の264億5300万円となった。通期も減収減益を見込む。


【連結業績（前年同期比）12年度通期予想（前年同期比）】
売上高293億2100万円（7.8％減）625億円（3.3％減）
営業利益36億3000万円（1.9％増）69億円（7.6％減）
経常利益40億4700万円（2.1％増）77億円（7.5％減）
純利益18億1700万円（26.5％減）42億円（11.9％減）