バイエル薬品 加齢黄斑変性治療薬アイリーアに適応追加申請 網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫で
公開日時 2013/01/09 04:00
バイエル薬品は1月7日、加齢黄斑変性治療薬として販売しているアイリーア(一般名:アフリベルセプト遺伝子組換え)の適応に、網膜中心静脈閉塞症(CRVO)に伴う黄斑浮腫を追加する承認申請を日本で行ったと発表した。
CRVOは、網膜の中心静脈が閉塞することで、網膜内に血液や血漿が溜まる一方で、網膜の「虚血状態」(酸素欠乏)となり、異常な血管新生が起こることで、視力低下などにつながり、黄斑に浮腫が起きると突然症状が現れるという。同剤は、血管新生を促す血管内皮増殖因子(VEGF)を阻害することで、異常な血管新生を抑えることで効果を発揮するとみられる。
CRVOに伴う黄斑浮腫の適応では、米国では12年9月に承認され、12年 12月に欧州で承認申請されている。