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メルク 韓国サムスングループとバイオシミラーの開発・商業化で提携合意 

公開日時 2013/03/04 04:00

メルクはこのほど韓国の大手財閥サムスン(三星)グループのサムスン・バイオエピックス(本社・仁川、Christopher Hansung Ko最高経営責任者)とバイオシミラー開発・商業化提携で合意したことを発表した。メルクは、既に2011年6月に韓国の子会社のメルク・シャープ・アンド・ドーム・リサーチが韓国石油化学事業大手の韓華化学(本社・ソウル、Kim Joon Hong最高経営責任者)と関節リウマチ治療薬・エンブレル(一般名・エタネルセプト)のバイオシミラーの共同開発・商業化に関する提携を行っており、韓国でのバイオシミラー提携は今回が2件目。今後、韓国がメルクのアジア圏バイオシミラー事業の中核地域になる可能性も浮上してきている。


提携ではサムスン側が前臨床試験・臨床試験・開発・製造・承認、メルクが商業化を担当する。今回の提携でサムスン側は一時金を得るが、商業化後は製品供給収入のほか、臨床試験結果や承認取得に基づく達成報奨金を得られる予定。ただし、その金額や今後ターゲットとする開発品などは非公表としている。


サムスン・バイオエピックスはサムスングループの製薬事業合弁会社サムスン・バイオロジックス(本社・韓国ソウル、Kim Tae Han 最高経営責任者兼社長)と米ナスダック上場のバイオジェン・アイデック(本社・米マサチューセッツ州ウェストン、ジョージ・A・スキャンゴス最高経営責任者)が2012年2月に設立したバイオベンチャー。合弁会社の資本金は3億ドル(約230億円)で、出資比率はサムスン・バイオロジックス85%、バイオジェン・アイデック15%。製品開発ではとりわけ神経分野でのバイオ医薬品の経験があるバイオジェン・アイデックの蛋白工学技術と製造事業がカギを握っている。


ただ、最近サムスン・バイオエピックスが開発を手がけたホジキンリンパ腫治療薬・SAIT101は社内事情により臨床試験が中断に追い込まれている。


一方、メルクはバイオシミラー事業参入にあたって2011年1月、1月12日、臨床試験受託機関(CRO)のパレクセル・インターナショナルと提携したが、サムスン・バイオエピックスの親会社であるサムスン・バイオロジックスの出資者には同じCROのクインタイルズ・トラストナショナル・コーポレーション(出資比率10%)が入っており、両社の関係も注目されるところだ。

 


 

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