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ファイザー 国内唯一の腸管アメーバ症治療薬を発売 

公開日時 2013/04/12 04:00

ファイザーは4月12日から、赤痢アメーバ感染による腸管アメーバ症治療薬アメパロモカプセル250mg(一般名:パロモマイシン硫酸塩)を発売する。厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で検討され、同社が開発要請されていた。国内では「腸管アメーバ症」を効能・効果とする唯一の薬となる。

 

海外では、欧州を含む18の国と地域で承認されている(2012年8月現在)が、国内では1990年代以降販売中止となっていた。そのため厚労省の研究班がドイツ・ファイザーのパロモマイシン硫酸塩を班の責任で輸入し、医療機関からの要請に応じる体制を敷いてきた。この状況を受け、日本感染症学会などが厚労省に腸管アメーバ症を適応とするパロモマイシン硫酸塩の開発を要請していた。国内の赤痢アメーバ症(腸管外アメーバ症含む)の報告数は、99年276例、01年400例、08年871例と増加傾向にある。

 

赤痢腸管アメーバ症は、下痢、粘血便、しぶり腹、鼓腸、排便時の下腹部痛などの症状を伴う慢性腸管感染症で、まれに肉芽腫性病変の形成や潰瘍部の壊死や穿孔に至ることもある。同カプセルは、腸管から吸収されにくい特徴を有し、腸管腔内の赤痢アメーバに高濃度で作用する。

 

用法用量は、成人にはパロモマイシン流酸塩1500mg(力価)を1日3回に分けて10日間、食後に経口投与する。薬価は250mg431.90円。

 

同薬の年間売上は2600万円程度と予測されるが、ファイザーは社会的使命として同薬を提供していくとしている。販売は同社のエスタブリッシュ医薬品事業部門が行い、同薬を使用してきた約100施設を中心に販売していく。   

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