Meiji Seika メルク子会社の統合失調症薬アセナピンの国内権利獲得 現在P3実施中
公開日時 2013/04/17 05:01
Meiji SeikaファルマとMSDは4月16日、米メルク子会社メルク・シャープ&ドーム社の非定型抗精神病薬アセナピン(一般名)について、日本市場に関するライセンス契約を締結したと発表した。アセナピンは現在、同じくメルク子会社のMSDが統合失調症患者を対象に国内フェーズ3(P3)試験を実施している。MSDが、このP3試験を終了させた後、Meiji Seikaが製造販売承認申請し、単独販売する。なお、長期投与試験など今後行われる試験はMeiji Seikaが単独で実施する。契約一時金などは非開示。
Meiji Seikaは中枢神経領域を注力領域のひとつに位置付けており、抗うつ薬ミルタザピン(製品名:リフレックス)のほか、統合失調症薬クエチアピンや同リスぺリドンのジェネリックを販売している。今回導入したアセナピンは統合失調症領域で初の新薬となる。
Meiji SeikaとMSDは、ミルタザピンを共同販売している。両社は「良好な提携関係の下、うつ病や統合失調症などアンメットメディカルニーズの高い中枢神経領域における治療とその発展に引き続き貢献していく」とコメントしている。
なお、アセナピンは多元受容体標的型の非定型抗精神病薬で、米国と欧州では統合失調症およびⅠ型双極性障害の治療に使用されている。