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テバ製薬 18年までに国内GEトップ目指す 

公開日時 2013/09/05 03:52

テバ製薬の菊繁一郎社長兼CEOは、9月3日に都内で開催した記者会見で、2018年までに国内後発医薬品(GE)企業でトップを目指すと発表した。同社長は7つの成長戦略を柱に掲げ、これまで32年間にわたる製薬企業の営業畑一筋で培った営業経験を活かし、同社の営業プレゼンスを高める人材育成や組織改革に取り組む考えを表明した。同社によると、12年売上は薬価ベースで640億円、国内GE市場のシェアは6.5%で第3位。

 

菊繁社長は会見で、9月1日から営業体制の大幅な刷新に着手したことを明らかにした。同社長が営業・マーケティング本部長と営業部長も兼任する組織のフラット化を行った。それにより、トップが顧客の声を受けて戦略に活かす意思決定をスピードアップさせる。人材育成強化の1例としては、各部門から12人を選抜し、同社長と成長戦略を作成するトップタレントプログラムを実施した。こうした社員の成長を促すプログラムの開発に力を入れていくという。同社はプライマリケア関連の後発品に加え、バイオシミラーやがん関連などスペシャリティ領域の後発品の販売体制も強化していく方針で、29の全営業所に専門MRを配置していく予定だ。

 

そのほか、GEの生産能力を高め、現在の年間45億錠の生産体制から90億錠規模に倍増するほか、安定供給の観点から原薬のダブルソース化も進めていくという。中長期的には、革新的な剤型の改良を行うNTE(New Therapeutic Entity)や新薬の開発も手がけ、将来的には「テバ製薬でも新薬のプロモーションを行っていきたい」と展望を述べた。

 

◎新薬コパキソンは申請準備中 ハイブリッド製薬企業としての成長目指す

 

新薬事業を手掛けるテバファーマスーティカルの西村公男社長は、日本市場における同社初の新薬となる多発性硬化症治療薬コパキソン(欧米製品名、一般名:グラチラマー酢酸塩)が現在承認申請準備中の段階にあることを明らかにした。その後の開発では▽中枢神経領域▽疼痛▽呼吸器▽がんーの4領域に注力していく方針で、新薬ビジネスでは日本企業とのパートナーシップを想定する。また、日本企業が創製した新薬を、テバがグローバルなネットワークを活かして橋渡ししていく事業展開も視野に置いていると説明した。 

 

現在、テバのグローバルでは新薬の売上が全体の4割程度を占める。テバ・ジャパンのイツアック・クリンスキー会長(兼テバ韓国会長兼ビジネスデベロップメントアジア太平洋統轄)は、グローバルに日本も足並みを揃える形で、17年頃にはGE製品とスペシャリティ新薬を手掛けるハイブリッド製薬企業として展開していくとの将来像を示した。

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