ヤンセンとAZ 申請中の前立腺がん治療薬アビラテロンを共同販促へ
公開日時 2013/10/15 03:52
ヤンセンファーマとアストラゼネカ(AZ)は10月11日、ヤンセンが7月に前立腺がんを適応として申請したアビラテロン酢酸エステルについて、国内で共同販促する契約を締結したと発表した。ヤンセンは前立腺がん領域に初参入する一方、AZは前立腺がん治療薬のゾラデックス(一般名:ゴセレリン)やカソデックス(ビカルタミド)を販売して経験が豊富。ヤンセンのブルース・グッドウィン社長は、「コ・プロモーション(=共同販促)を通じて、前立腺がんの新たな治療選択肢のひとつを、より多くの患者さんに提供していきたい」とコメントしている。
欧米では2011年に去勢抵抗性前立腺がん治療薬として承認されている。
アビラテロンは、アンドロゲン合成に関与するCYP17を選択的に阻害するCYP17阻害薬。前立腺がんでは、内分泌療法のアンドロゲン除去療法が行われているが、同治療後に去勢状態にもかかわらず病勢進行や再発が認められる前立腺がん患者も存在する。海外ではそうしたアンドロゲン除去療法抵抗性の患者の治療選択肢として同薬が使用されている。
ヤンセンのグッドウィン社長は、「治療オプションの充実が求められる前立腺がんは、大きなアンメット・メディカルニーズが残された領域であり、ヤンセンはこの分野への注力を今後も継続していく」 としている。