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ARBディオバンの13年7~9月売上 前年同期比15.7%減 IMSジャパンまとめ

公開日時 2013/11/20 03:51

IMSジャパンは11月19日、2013年第3四半期(7~9月)の国内医療用医薬品の売上上位製品のデータを公表した。全製品における売上トップ3の常連だったARBディオバン(一般名:バルサルタン)は前年同期比15.7%減の売上220億3300万円となり、売上第7位に後退した。売上上位10製品のうち、2ケタ減収はディオバンのみ。IMSはこの背景についてコメントしていないが、同剤の医師主導臨床研究問題による処方控えが主要因とみられ、特に新規患者への処方減が大きく影響しているとみられる。

ディオバンの医師主導臨床研究問題では、7月に京都府立医大や東京慈恵会医科大が相次ぎデータ操作を指摘する中間報告を発表した。8月には厚労省が調査委員会を立ち上げるなどして報道も過熱。今年の第3四半期は同剤に対する医療関係者の関心が一気に高まった時期となった。

ARB関係の売上を見てみると、売上トップからブロプレス(全製品では第2位)、オルメテック(同第4位)、ディオバン(同第7位)の順となった。ブロプレスは売上266億8100万円で前年同期比7.3%減だった。IMSによると、ブロプレスとCa拮抗薬アムロジピン(一般名)との配合剤ユニシアが17.4%増だったことに加え、ブロプレス後継品のアジルバが「大きく売り上げを伸ばした」という。これらからブロプレス単剤の減収は配合剤や後継品への切り替えが主な要因と類推される。

オルメテックは売上234億5200万円で14.1%増だった。オルメテックの第2四半期(4~6月)の伸び率は2.2%増であり、第3四半期に大きく売り上げを伸ばしている。一方、ディオバンは第2四半期が5.0%減で、第3四半期に2ケタ減収となった。ディオバンとアムロジピンとの配合剤であるエックスフォージは第3四半期に12.9%増ではあったものの、前述のユニシアより伸び率は若干低く、ディオバン単剤の減収の大きさが見て取れる。

そのほか、全製品の売上トップは抗血小板薬プラビックスで294億9600万円(16.5%増)で、第2位ブロプレス、第3位は抗リウマチ薬レミケード237億7500万円(4.3%増)――だった。

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