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バイエル薬品 イグザレルト、アイリーア好調で二桁成長 13年売上高2215億円

公開日時 2014/04/08 03:50

バイエル薬品のカーステン・ブルン社長(写真左)は4月7日、東京都内で開いた2013年業績会見で、経口抗凝固薬・イグザレルト(一般名:リバーロキサバン)や眼科治療薬・アイリーア(アフリベルセプト)などの成長により、薬価ベースで前年比16.5%増となる売上高2215億円を確保したと発表した。ブルン社長は「(医療用医薬品市場における)売上上位20社の中で最も高い成長率を達成した」と振り返り、今後も市場成長率を上回る成長を目指すとの意気込みを見せた。

 

今回の業績発表でブルン社長は、当初の目標であった売上高2000億円を達成し、14年中に長期収載品比率を4割未満とする計画も1年前倒しで実現したことを明らかにした。

 

業績を牽引したイグザレルトの売上高は、前年比約800%増の186億円(薬価ベース)。13年5月の長期処方解禁後にシェアが伸長。昨年末にはプラザキサ(ダビガトラン)を抜き、経口抗凝固薬市場で売上高ベースではマーケットリーダーとなったとした。売上の伸びには▽1日1回投与で患者のアドヒアランスを維持しやすい▽心房細動患者約1300例を対象とした国内臨床第3相試験の結果が医師から支持されている―ことが大きいとの見方をブルン社長は示した。現在も1万例を対象とした特定使用成績調査が進行中で、引き続き日本人での臨床データの蓄積に注力する姿勢も強調した。ただ、処方患者数ベースでは依然としてワルファリンを下回っており、今後さらなる売上の伸長が可能との見方を示した。

 

 アイリーアについては、12年11月の発売から20週目で滲出型加齢黄斑変性の市場でトップシェアを獲得した。現在、病的近視における脈絡膜新生血管や糖尿病黄斑浮腫の適応で申請中となっている。 

 

今後、1月に承認を取得した慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)治療薬のアデムパス(リオシグアト)の発売も予定されている。そのほか、年内にはオープン・イノベーションを促進する組織を新たに発足させ、研究機関やベンチャー企業との提携を強化していく構想も明らかにした。

 

【13年の製品売上上位10製品(薬価ベース)】 

 

高脂血症用薬ゼチーア(バイエル分) 293億5000万円(6.8%増)
高リン血症用薬ホスレノール 254億4400万円(10.7%増)
高血圧症・狭心症用薬アダラート 238億1100万円(10.8%減)
造影剤イオパミロン 232億8700万円(3.0%減)
経口抗凝固薬イグザレルト 186億7100万円(799.4%増)
眼科用VEGF阻害薬アイリーア 173億1900万円(3954.0%増)
抗悪性腫瘍薬ネクサバール 141億6200万円(5.3%減)
血友病用薬コージネイトFS 117億7500万円(8.8%増)
抗血小板薬バイアスピリン 75億6500万円(2.2%減)
月経困難症用薬ヤーズ 75億3900万円(29.4%増)

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