【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

抗肥満薬Contrave 販売促進は糖尿病薬のように大規模に

公開日時 2014/06/17 03:50

肥満は幅広く公衆衛生上の懸念となっているが、抗肥満薬の開発の失敗や製品の撤収などが、この領域をほぼニッチのようなものにしてきているのが現状だ。しかし、米Orexigenの抗肥満薬Contrave(naltrexone徐放性製剤/bupropion徐放性製剤)は同じ抗肥満薬でもちょっと事情が異なるようだ。


同剤は、間もなく米食品医薬品局(FDA)の承認を受ける予定だが、従来の抗肥満薬とは異なり、同社はパートナーの武田薬品工業と発売するにあたり、糖尿病薬の販売時のように大規模販促展開を行う計画だ。


OrexigenのMike Narachi CEOは、同剤の発売開始初日にどのような販促を行うかの詳細についてすでに武田薬品を取り決めているとしたうえで、「医師らは、Contraveが発売されると典型的な糖尿病薬を発売するときと同じような販促の形を見るかもしれない。我々はこれが間違いなく良い結果を生むと考えている」と話している。さらに同CEOは、詳細は公開できないとしながらも、「武田薬品は2000人以上のMRを準備しているが、これは糖尿病薬販売の際の規模だ。さらに、市場での(同剤についての)広告量でも大規模となろう」と販売促進に注力する考えを示した。


同じ抗肥満薬では、Arena Pharmaceuticalsが2013年にBelviq(locarserin)を発売した際は、Arenaは150人のコンタクトMR、パートナーのエーザイは190人のMRだった。その後、エーザイは合計400人に増員した。


Narachi CEOは、「成功したプライマリケア治療薬にどの程度のMRが投入されてきたかを見るならば、今回はそれよりもはるかに多い」と成功をめざし大規模販促に意欲を示した。
さらに同CEOは、「心血管・代謝疾患薬剤のほとんどの処方せんを書く医師の上位70%に相当する80000万人以上の医師にアクセスし、彼らに月に1度訪問しようと思ったら、これだけのMR数と大規模販促活動が必要である」と付け加えた。


具体的な患者ターゲットについては、「我々の市場調査は、糖尿病予備軍よりも糖尿病患者に焦点を絞ってスタートするのが最善の方法であることを示した」と説明した。


同CEOは、代謝に障害のない肥満患者については、医師らはダイエット法を洗練させる良い方法を知らないため、ダイエットは時間がかかり、すでに行われているが、さらに患者への減量への啓もうが必要なことを指摘する。
Contraveの販促にはウェッブや電話による減量カウンセリングも組み込まれている。Narachi CEOは、「武田薬品が現在、発売までにカウンセリングを含む特別プログラムを検討している。肥満薬分野に参入した他の企業も最近、カウンセリング計画を追加した。武田薬品は、カウンセリングによる推奨プログラムばかりでなく、患者が選択できるプログラムも提供する考えだ。


Contrave発売後の販促の行方が注目されている。


The Pink Sheet 6月9日号


 

プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
関連ファイル

関連するファイルはありません。

【MixOnline】キーワードバナー
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(0)

1 2 3 4 5
悪い 良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事

一緒に読みたい関連トピックス

記事はありません。
ボタン追加
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー