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ギリアド C肝薬ソホスブビルを国内申請 ゲノタイプ2型初のIFNフリー経口併用療法

公開日時 2014/06/30 03:52

ギリアド・サイエンシズは6月27日、新規機序の経口C型肝炎治療薬ソホスブビルを国内申請したと発表した。ゲノタイプ2型のC型肝炎に対して、リバビリンと併用して用いる。承認されれば、ゲノタイプ2型のC型肝炎治療で初めて、インターフェロン(IFN)を必要としない経口併用療法が実現する。なお、ギリアドにとって国内初の新薬申請となるため、同社第一号の自社販売製品となる見込み。 

 

潜在感染者を含むC型肝炎の国内推定患者数は150~200万人で、ゲノタイプ2型には2~3割が該当するとされる。現在、皮下注タイプのIFNとリバビリンによる24~48週間の治療が行われているが、IFNによる治療では発熱や倦怠感、精神症状などの副作用を伴うため、一部には治療をあきらめる患者や治療を中断する患者がいた。今回申請された核酸型ポリメラーゼ阻害剤ソホスブビルとリバビリンの併用療法は、より高い有効性と治療への忍容性が確認されているほか、経口薬のみの併用であるため簡便性も兼ね備えた治療となる。 

 

申請は、国内臨床第3相試験(P3)と海外P3の結果に基づく。国内P3の対象は、未治療および治療歴のあるゲノタイプ2型の慢性C型肝炎ウイルス感染患者153例。1割強にあたる17人は肝硬変を有していた。1日1回投与タイプのソホスブビルとリバビリン(600mg~1000mg/日)を12週間併用し、ウイルスの陰性化を評価したところ、12週時の持続性ウイルス学的著効(SVR12)が97%だった。有害事象による治療中止例はなく、副作用はリバビリン投与で見られる鼻咽頭炎、貧血、頭痛、倦怠感、そう痒症だった。 

 
 
◎3か月で世界売上22億ドル 
 
 
ソホスブビルは13年12月に米国で承認を取得。その後、欧州でも承認されている。グローバルでの売り上げは、13年12月に1億3944万ドル、14年1月から3月の3カ月で22億7435万ドルとなっている。 
 
 
なお、同社ではゲノタイプ1型の慢性C型肝炎についても、同薬とNS5A阻害剤レジパスビルとの配合剤を開発している。海外では承認申請中で、国内でも年内に申請する予定。
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