日本リリー GLP-1受容体作動薬dulaglutideを2型糖尿病の適応で承認申請 週1回製剤
公開日時 2014/08/05 03:52
日本イーライリリーは8月4日、グルカゴン様ペプチド‐1(GLP-1)受容体作動薬dulaglutideについて、2型糖尿病の適応で7月31日に承認申請したと発表した。承認されればビデュリオン(アストラゼネカ)に続く週1回タイプの皮下注製剤となる。
申請は国内で実施された第3相臨床試験に基づく。▽単独療法におけるプラセボおよびリラグルチド(製品名:ビクトーザ)との比較試験▽SU薬やビグアナイド薬との併用療法におけるインスリングラルギンとの比較試験▽経口血糖降下薬単剤との併用療法長期試験--の3試験で、GLP-1受容体作動薬で初めて、この薬効群の標準薬と位置づけられるリラグルチドとの比較を行っている。
GLP-1受容体作動薬はグルコース濃度依存性のインスリン分泌促進や胃内容排出遅延などにより血糖コントロールを改善する。dulaglutideはペン型製剤のため溶解操作が不要であるほか、2型糖尿病の適応で開発されているためインスリンや経口薬との併用に制限がない点が特徴。
なお、同社は糖尿病領域で日本ベーリンガーインゲルハイムと戦略的提携を結んでいるが、dulaglutideについては同社が単独で販売する予定。現在発売中のDPP-4阻害薬トラゼンタ、承認申請中のSGLT2阻害薬エンパグリフロジンやインスリン・グラルギンのバイオ後続品(開発コード:LY2963016)についてはNBIと共同販促する。