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下肢静脈瘤疑いの女性 8割以上が受診せず 「病気だと思わなかったから」

公開日時 2014/08/25 03:52

医療機器メーカーの日本コヴィディエンはこのほど、血管が浮き出たり、コブのようなものができるといった下肢静脈瘤の疑いのある女性のうち、8割以上が受診していないとの調査結果をまとめた。受診しない理由の第1位は「病気だとは思わなかったから」だった。下肢静脈瘤は重症化すると足の表面に血管が浮き出て蛇行する、皮膚がただれて変色する、潰瘍ができる、さらには歩行困難をきたすこともある。特に女性の場合は「足を出す洋服に抵抗がある」と気持ちや行動が消極的になる傾向もみられ、QOLの低下につながるとの指摘もある。

お茶の水血管外科クリニックの広川雅之院長は調査結果を受けて、「初期の段階では気づかない人が多く、日常生活でも大きな不都合がないため、治療をするという考えがいきわたっていないといえる。しかし、進行すれば日常生活への影響も大きく、予防や治療に積極的に取り組む必要がある」とコメントしている。

調査は2段階で実施した。いずれもインターネットリサーチ。調査時期はいずれも今年6月。まず30代以上の男女4万人を対象に、足の症状などを聞いて下肢静脈瘤の有病率を調べたところ、下肢静脈瘤が疑われる人は全体の13%だった。推計すると、日本人の約1160万人が該当するという。男女別では男性6.5%、女性19%で、年齢が高いほど増える傾向がみられた。

次に、下肢静脈瘤が疑われる状態を感じたことのある30代以上の女性を対象に意識調査を行った。有効回答数は1548人。足の血管が透けて見える、浮き出ているなどの「足の血管の目立ち」を気にしている女性が85.8%いたにもかかわらず、気になる症状を医師に相談したり治療を受けたことがない女性は85.2%となった。受診しない理由の上位3つは、「病気だと思わなかった」(51.6%)、「放っておいても改善する、または悪化しないと思った」(31.9%)、「なんとなく面倒」(30.9%)――だった。

なお、下肢静脈瘤という病名を知っている女性は3割程度いたが、どのような病気か詳しく知らない人は過半数を占めた。

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