有限会社オフィス・ミヤジン医薬コンサルティング部門千葉・柏リハビリテーション病院人工透析内科部長宮本研今月のポイント▼顧客医師が担当している患者の日常行動について、正確なデータを収集できないためにMR活動の難易度が増している。▼外来中の医師であっても院外の患者行動については断片的な口頭申告に頼っており、MRに対する説明も曖昧となりやすい。▼アドヒアランスに優れた慢性疾患の患者が院外でどのような購買・サービス利用を行っているか、製薬業界も把握すべき時期である。医師も目撃できない姿10年ほど前、某デパートでバーゲン品を熱心に選んでいると「先生！」と背後から大きな声で呼びかけられたことがある。聞き慣れない声だったので驚いて振り返ると、私に呼びかけてきたのはひとりの中年男性。「宮本先生、こちらでお買...