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第3回「イマドキのMRって?」

公開日時 2015/04/06 05:00

新世代MR講座~カタルシス編~著者 宮本研先生登場!

ミクスOnline TV 第3回「イマドキのMRって?」

 

動画はyoutubeにリンクしています

 

mixonlineTV第3回

 

 

Chapter1 「面談時間の短縮について語る」

 

キャスター・望月

第3回のミクスOnline TVでは、Monthlyミクスの連載「新世代MR講座~カタルシス編~著者の宮本研先生をお招きし、「イマドキのMRってどんな感じ?」をテーマにお送りします。

 

ミクス編集部がケアネット社の協力のもと実施した「MR意識調査2015年版」の中からデータを紹介します。

 

最初のデータですが、平均面談時間について示したものです。昨年の平均6.8分から今年は5.8分まで短縮しています。宮本先生、このデータをどのようにご覧になられますか?

 

 

解説・宮本先生

平均面談時間は、ひとりのMRがどれだけ活動を充実させられたか、またどれだけの医療従事者、今回の場合は特に医師ということになりますが、医師を確保したかという証拠になります。時間が短くなっているということは、内容に関しても伝えきれない。また伝えたことについても、きちっとした反応をもらえない、というより苦戦した実態を表していると思います。

 

 

キャスター・望月

伝えることはできても、お互いのコミュニケーションをとれるのかは少し疑問が残るところですが…。

 

 

解説・宮本先生

現実的に医療現場の忙しさの中で考えれば意外に妥当な時間かもしれないと思います。

 

外来ですと、30分の枠に5人から6人の患者さんが入ることがよくあります。5.8分という最近の結果だとひとりの患者さんを診察する時間に近づいてきていると言えます。医師がMRに対して割いている時間が患者と同じような扱いになってきています。

 

業界的に営業規制が厳しいというように見えますが、医師を中心とした時間軸に製薬企業側が巻き込まれているという風にも見えます。

 

 

キャスター・望月 

その時間の中でパフォーマンスを発揮するという意味では、MRさんの力量も試されることになりますね。

 

 

解説・宮本先生

求められている内容がここ3年、5年の間で変化してきました。ビジネスパーソンとしてのプレゼンテーション能力に加え、短時間でどれくらいの内容を伝えられるかも重要です。ごく短いあえて1分という時間で、どの程度伝えられるか。

 

MRが話し続けられる時間はおそらく2.5~3分くらいだと思います。その時間でどの程度の文字数、台詞で内容を創りこめるか。台詞まで準備する段階にきたのかなと思います。

 

 

Chapter2「MRのキャリアについて語る」

 

キャスター・望月

次に、MRさんのキャリアについて考えてみたいと思います。「MR意識調査2015年版」のデータをお示しいたします。30~40代では、「営業職としてのキャリアアップを図る」という回答が多いのに対して、20代ではMR以外の他職種への転職というデータが多いという結果になっています。

 

 

解説・宮本先生

経営陣にとっては、深刻ですね。将来会社を背負ってくれるだろうという人を採用、育成し、仕事をしてもらっているにもかかわらず、会社への愛着心、場合によっては製薬企業そのもの、MRそのものへの愛着も薄れていることかもしれません。

 

製薬企業の中で、キャリアがどういった形で展開するかというのを意外と示せていないというのが現状だと思います。男性、女性という区別だけで大きく障壁も出てきます。しかし、男性だからといって出世が順調にいくかというと保障されていない。数年単位で製薬業界も大きく変化していますし、医療業界、公的医療も大きく変化する中で、過去の成功事例を実現したロールモデルのようになれるかは誰にもわかりませんよね。

 

 

キャスター・望月

キャリアやビジョンは基本的には自分自身で創るものであって、ロールモデルがあるからできる、というものではないのでは…?

 

 

解説・宮本先生

若いからには可能性がある、未来もあります。そのあたりは、個人で築き上げるべきものだと思います。一方で、会社員として、組織として求められるような企業の中でのモチベーションを引き出すことも重要です。このふたつを両手でもつような形で考えていくことが大事だと思います。

 

薬は病める人のためにあります。つまり、その人は苦しんでいるのです。MRが活動するということは、良い処方、良い医療を下支えしています。ただ、下支えするだけでなく、医師という大きな権限をもった人にも正しい影響を与えます。

 

20代のMRがモチベーションや仕事の役割で悩むこともあると思います。皆さんが日々活動することそのものが、出会うことがないとしても国民、患者さんの生きる糧になっています。また、それを支えるだけの大きな力を与えているというプライドをもってほしいと思います。良いMRがいなければ医療制度は安全に回りませんし、ビジネスパーソンという面もありますが、国民の安全を守っているという側面もあります。仕事の中で決して数字だけでなく、社会的誇りをもっていただきたいと思います。

 

 

キャスター・望月

医療環境も大きな変化を迎える中で、MRさんも新しいモデルを創り上げていくチャンスでもあるのかもしれません。若手のMRさんには頑張って頂きたいと思います。ミクス編集部も、新たなチャレンジをする若手MRさんを応援します!本日は、宮本先生をゲストにお迎えしてお送りいたしました。ありがとうございました。

 

 

 

ミクスOnlineでは、毎月1回、ミクス編集部の取材をベースとした時局解説を動画で行います。

 

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