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ギリアドCEO報酬 ソバルディ好調で大幅増に

公開日時 2015/04/10 03:50

米ギリアド・サイエンシズ社のC型肝炎治療薬ソバルディの好調な売上を背景に、同社John Martin CEOの報酬(年収)が大幅増を示したようである。米医薬専門誌「Fierce Pharma」3月30日号が、同氏を含め、近年のベンチャーCEOの高額報酬の実情について報じた。


Martin CEOの年収は、最近数年は、1500万ドル程度だったが、2014年の年収は、1900万ドル(22億8000万円、1ドル=120円換算)と20%以上の増加を見せた。その内訳は、基本給は160万ドルで、株式ストックオプションが520万ドル、株式報酬分が840万ドル、奨励金(業績連動)が372万ドルなどとなっている。なお、これに加え、同氏は、昨年、ストックオプション行使により、1億5800万ドル以上を獲得したという。


ソバルディの好業績が、同CEOにこれだけの金額を払える状況にしているが、ソバルディの薬価が高いと声を上げている患者アドボカシーグループからは、「とんでもない」との批判が起きている。


一方、同バイエルヘルスケアと共同で眼科用VEGF阻害薬アイリーアを開発したリジェネロン社のLen Schliefer CEOは、同剤が急成長した2012年には2660万ドルのストックオプションと総額3000万ドルの役員報酬を獲得した。同社のR&D担当重役のGeorge D Yancopoulos氏は、さらに高額の報酬となり、2012年の報酬は8150万ドルに達した。この中には、ストックオプション2100万ドルと2017年まで同氏の職位を保証し、5700万ドルの報酬を支払うことが含まれている。


ベンチャーのCEOが高額報酬を獲得するのは、画期的製品の開発・販売に限らず、M&AもCEOの懐を豊かにする。


米Actavis社がカナダValient社よりも高い買収価格オファーを行い買収した米アラガン社のDavid Pyott CEOは、2012年に一時的な株式報酬として940万ドルを受けとった。これは、Actavis社が、同氏がアラガンのCEOに就任以降、アラガン社の市場価値を300億ドル向上させたことに報いたものとされる。


Valient社のJ Michael Perason CEOは、同社はM&Aを繰り返し、企業規模を拡大させてきたが、2011年には株式報酬として1220万ドルを獲得した。2011年の同氏の報酬合計は、3600万ドル以上と見られている。なお、同社は、2011年以降も、Medicis、Bausch & Lomb、Obagiなどを買収、成長を続けている。
 

 

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